



今年最初の新製品としてリリースいたしました‘50sヴィンテージスタイルで白黒フォーマルのレニー/Lenny、及びレニー・ブラック/Lenny Black に引き続きまして、今度は、‘50sヴィンテージスタイルで、かつ、ホロ爺のボウタイショップ初となります剣先の尖がったポインテッドピークの白・黒フォーマルの“ケンプ/Kempff”、及び“ケンプ・ブラック/Kempff Black”を発売いたします。
このポインテッドピークのホワイトタイを好んでステージで愛用したドイツ生まれの往年の名ピアニスト、 正統派ドイツ・ピアノ音楽の巨匠・ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)は、ベートーヴェンのピアノソナタ全集吹き込みを4度行い、1936年から10回にも渡り来日した親日派でもあり、日本とはとても縁の深いピアニストでした。ドイツ・グラモフォンに残した多くの録音は、現在、日本でも入手可能で、中でも、ユニバーサルミュージックから発売されている1960年代に録音した「ケンプ名盤1000」シリーズのアルバムの数々は、ケンプの温厚で人間味あふれる人柄と音楽性から来る非常におだやかで心地良い響きを持つピアノの音色を聴くことが出来、その中には、彼の愛したこのポインテッドピークのホワイトタイ姿のジャケットのアルバムが複数あります。

このモーツアルトのピアノ協奏曲第23番と第27番の入ったアルバムのジャケットに見られるポインテッドピークの剣細のホワイトタイは、さりげなく手結びされたその深い味わいが、ピアノの柔らかな音色と相まって、彼の暖かく温厚な人柄が偲ばれるものとなっております。
2017年4月11日
ホロ爺のボウタイショップ
代表 有村英仁